MIPCOMに前年を上回る約3,500人のバイヤーが来場

(フランス、世界)

パリ発

2023年11月13日

世界最大級の映像コンテンツ展示会MIPCOM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが10月16~19日、フランス・カンヌで開催された。会期中、会場には100カ国以上から1万1,000人を超える来場者が、また前年の約3,100人を超える、3,500人以上のバイヤーが訪れた。ジェトロは、放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)、国際ドラマフェスティバルin TOKYO実行委員会と連携し、海外バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」の広報を目的としたブースを設置した。「Japan Street」は、海外バイヤーとの商談・取引機会の創出を目的に、日本の企業・商品情報(映像コンテンツなどの作品を含む)を掲載しており、ジェトロが招待したバイヤーのみが閲覧可能となっている。

会場では日本のキー局などが大きなブースを構えたほか、東映アニメーションが入場バッジのストラップのスポンサーを務めるなど、日本企業の一定の存在感が見られた。会期中に開催された、国際ドラマフェスティバルin TOKYO実行委員会が主催した「MIPCOM BUYERS’AWARD for Japanese Drama外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」授賞式、ならびにBEAJが主催した「TREASURE BOX JAPAN外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」には多くのバイヤーが来場した。一方、韓国コンテンツ振興院(KOCCA)は30社以上の企業からなるナショナルパビリオンを設置し、屋外テラスも設け、韓流ドラマなどを積極的に売り込んだ。

期間中は、映像コンテンツをテーマにしたさまざまなセッションも設けられた。特に、最近のトレンドであるFAST(Free Ad-supported Streaming TV)(注)の最新動向をテーマにしたセッションが多く見られた。従来の動画配信では、ネットフリックスやアマゾン・プライムなどが主とするサブスクリプション型のストリーミングサービス、SVOD(Subscription Video On Demand)が主流だったが、近年は米国を中心に、FASTやAVOD(Advertising Video On Demand)といった広告付き配信が増えつつある。

写真 MIPCOM会場の入り口(ジェトロ撮影)

MIPCOM会場の入り口(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

(注)広告付き無料ストリーミングサービス。従来のテレビ放送と同様に、現在放映している番組をリアルタイムに視聴するストリーミングサービスということが特徴で、同じ広告付きのストリーミングサービスであっても、オンデマンドで番組の視聴が可能なAVODとは区別される。

(牧野直史、𠮷澤和樹)

(フランス、世界)

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