UBS、第3四半期決算を発表

(スイス)

ジュネーブ発

2023年11月14日

スイス最大の銀行UBSは11月7日、2023年第3四半期(7~9月)の決算報告書を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、クレディ・スイス(CS)との統合関連費用の影響で、7億8,500万ドルの赤字となったとした。CS買収後初の四半期の基礎的損益は8億4,400万ドルだった。

富裕層向けのグローバル・ウェルス・マネジメント(GWM)部門は、顧客資金が220億ドルの純流入、CSのウェルス・マネジメント(CS WM)部門も2022年第1四半期(1~3月)以来のプラスとなった。従業員数については、6月末時点で11万9,100人から、9月末時点で11万5,981人へ約3,000人削減した。同報告書の中でグループ最高経営責任者(CEO)のセルジオ・エルモッティ氏は「UBSとCSの統合を急ピッチで実行しており、買収後初の四半期でグループ全体としての基礎的損益の黒字を達成した。顧客は引き続きUBSグループに信頼と信用を寄せており、3月に金融システムの安定化のために要請されたより強力で安全なUBSの構築、全ての主要株主が誇りに思えるようなUBSを構築するため、私たちの将来を楽観視している」と述べた。

また、CSもUBSの2023年第3四半期決算報告書の一部として、一部の業績指標を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)するとともに、同日付でCSの執行役員会はUBSの執行役員会と構造的に整合をとることを発表した。

(竹上嗣郎)

(スイス)

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