中国、カーボンピークアウトパイロットエリア第1弾リストの発表

中国の国家発展改革委員会は12月6日、「カーボンピークアウトパイロットエリア第1弾リストの通知」(以下、通知)を発表した。河北省張家口市を含む25都市と山西省の長治ハイテク産業開発区などの10カ所の産業園区をカーボンピークアウトパイロットエリアとして指定した（添付資料表参照）。遼寧省からは、瀋陽市と大連市の2都市が選出されている。

通知の主な内容は次のとおり。

1. 関連する地域の発展改革委員会は各パイロット都市と産業園区を指導し、カーボンピークアウトパイロットエリアを建設する。地域経済・社会発展のために包括的なグリーン化・低炭素化を促進する要所として位置づけ、重要任務を統一的に策定し、重大プロジェクトを推進する。
2. 各パイロット都市と産業園区は、各地の発展改革委員会の指導のもと、「国家カーボンピークアウトパイロットエリアの設立プラン」（2023年11月14日記事参照）および「カーボンピークアウトパイロットエリアプラン制定ガイドライン」の内容に従って、科学的に実施プランを制定する。
3. 各地の発展改革委員会は、管轄するパイロット都市や産業園区の実施プランの審査後、2024年1月31日までに国家発展改革委員会（資源節約・環境保護司）に提出する。国家発展改革委員会は、各パイロットエリアの実施計プランを審査し、修正意見などのフィードバックを行う。

（阿部里苑）