政策金利を12.50%に引き上げるも、通貨下落止まらず

(ケニア)

ナイロビ発

2023年12月12日

ケニア中央銀行の金融政策委員会(MPC)は12月5日、消費者物価指数(CPI)上昇率のターゲットレンジを2.5~7.5%ではなく、5.0%に変更し、通貨下落とインフレ抑制を目的として、政策金利を10.50%から12.50%に2ポイント引き上げることを発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

通貨シリングは12月5日時点で1ドル=153.28シリングと、最安値の記録の更新が続いている。利上げ発表後も、8日時点で153.34シリングと安値基調は止まっていない。

ケニア国家統計局(KNBS)が11月30日に発表した2023年11月のCPI上昇率PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は前年同月比6.8%だった。交通(13.6%)、住居・水・電気・ガス(8.5%)、食料・飲料(7.6%)など、引き続き高い水準が続いている。

ケニアのスタンビック銀行が12月5日に発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは前月比で0.4ポイント減の45.8になった。同行は、生産や新規発注、雇用が大きく減少し、ケニアのビジネス状況は四半期を通じて下落傾向にあると評した。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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