チェコ中銀が政策金利を6.75%に引き下げ

(チェコ)

プラハ発

2023年12月25日

チェコ国立銀行(中央銀行)は12月21日の定例金融政策会議で、翌22日付で政策金利を0.25ポイント引き下げて6.75%とすることを決定した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。中銀は同時にディスカウントレート(割引率)とロンバートレート(債券担保貸付金利)も0.25ポイント引き下げ、それぞれ5.75%、7.75%とした。

中銀は2024年のインフレ率を2.6%と、2023年の10.8%から大きく低下することを見込んでおり、「政策金利の段階的な引き下げに向けて慎重に動き出す時期」と判断した。一方で、今後数年にわたってインフレ目標の2.0%には届かず、3.0%程度にとどまるリスクもあることから、「引き締め策を維持しながら、さらなる利下げの可能性を注意深く探ることが必要」としている。

中銀が政策金利を変更するのは、2022年7月にアレシュ・ミフル総裁が就任して以降初めて。中銀は2022年6月まで9回連続で政策金利を引き上げて7.0%としていたが(2022年6月27日記事参照)、ミフル総裁は政策を転換し、11回連続で据え置いていた。

(志牟田剛)

(チェコ)

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