2023年第3四半期GDPは前年同期比5.9%成長、農産物輸出が好調

(ケニア)

ナイロビ発

2024年01月05日

ケニア国家統計局(KNBS)は12月29日、2023年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率を前年同期比5.9%と発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。KNBSは主産業の農業分野について、前年同期の成長率はマイナス1.3%だったが、2023年は降雨に恵まれたことから6.7%成長と大きく改善したことを主な要因としてあげている。特に果物の輸出額は前年同期比で84.3%増加しており、野菜(35.4%増)、茶(28.0%増)の輸出額も大きく伸びたことが農業分野の成長に貢献した。

加えて、宿泊・外食(前年同期比26.0%増)、金融・保険(14.7%増)、情報通信(7.3%増)も高い成長率を記録した。特に宿泊・外食は観光客数の回復により大きく成長した。一方で、製造業(2.6%増)、運輸・倉庫(2.8%増)、建設(3.8%増)は原油価格上昇の影響を受け低成長にとどまった。

2022年第3四半期のマクロ経済指標と比較すると、2023年第3四半期には消費者物価指数(CPI)上昇率は8.7%から6.9%に低下した。また、通貨ケニア・シリングは対ユーロで30.3%、対ドルで29.7%下落し、南アフリカ共和国・ランドやタンザニア・シリング、ウガンダ・シリングに対しても大きく下落した。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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