1月から最低賃金(日額)引き上げ
(タイ)
バンコク発
2024年01月09日
タイの国家賃金委員会の最低賃金(日額)引き上げに関する決議が12月26日の閣議で承認された。最低賃金は従来同様、地域によって異なり、330バーツから370バーツ(約1,353円から約1,517円、1バーツ=約4.1円)となった(添付資料表参照)。引き上げ額は地域によって2バーツから16バーツ、全体で平均2.4%の引き上げ率となっており、1月1日から適用されている。
最も高額となったのはプーケット県(370バーツ)。バンコク都とその周辺地域のパトゥムターニー県、ノンタブリー県、サムットプラーカーン県は363バーツに引き上げられた。最も低額となったのは深南部のヤラー県、パッタニー県、ナラーティワート県で、328バーツから2バーツだけ引き上げられ330バーツとなった。
現地報道によると、政府は4月までに最低賃金をさらに引き上げる予定だ。ピパット・ラチャキットプラカーン労働相は「県ごとに一律の賃金を課すのではなく、地区や自治体、職業の種類によって賃金を変える可能性を検討するよう委員会に要請する」と述べた。次回の最低賃金の引き上げは4月中旬のソンクラン休暇前に実施される予定(「バンコク・ポスト」紙12月22日)。
(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)
(タイ)
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