ライーシー大統領がトルコ訪問、10の協力文書に署名

(イラン、トルコ、イスラエル、パレスチナ)

テヘラン発

2024年01月29日

イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領は1月24日にトルコを訪問し、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領と会談した。

今回の訪問にあわせて、イランとトルコの外相らが、両国大統領臨席のもと、鉄道・航空輸送、電力・エネルギー、経済・自由貿易地域などにかかる10の協力文書に署名した(1月24日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ライーシー大統領は、両国の企業幹部の合同会議にも出席した。同大統領は、イランはトルコとの経済関係のレベルを高める決意があるとし、協力文書への署名はその決意の表れとした。また、両国には経済協力を発展させる潜在力があるとし、まずは両国の貿易額を300億ドルまで増加させると述べた(1月24日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。なお、イラン税関のデータによると、2022年度(2022年3月21日~2023年3月20日)のイランからトルコへの輸出は約75億ドル、輸入は約61億ドルとなっている。

ライーシー大統領の帰国前に、両国は共同声明を発表し、2国間の政治、経済、文化関係を拡大するという両国の決意を表明した。また、地域的、国際的な問題についての両国の立場を説明、特に、パレスチナ自治区ガザ地区に対するイスラエルの攻撃を直ちに停止させるための協力や、紅海を正常な状態に戻すための断固とした措置が必要とした(1月25日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、トルコ、イスラエル、パレスチナ)

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