AIIB加盟を閣議決定

(ケニア)

ナイロビ発

2024年01月24日

ケニア政府は1月15日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を閣議決定PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。議会での承認手続きや資本金の預け入れを経て、正式なメンバーとなる見込みだ。政府は加盟の目的について、政権のアジェンダのグリーンエコノミーを通じた地域協力の促進や連結性強化を掲げた。ケニアの財政状況は逼迫しており(2024年1月4日記事参照)、政府はIMFや世界銀行との交渉を進めつつ、融資先の多角化を図っている。

AIIBは2016年に57カ国・地域が創始メンバーとなって創設され、1月4日時点で正式な加盟国は94カ国・地域(アジア地域メンバー47カ国・地域、地域外メンバー47カ国・地域)で、加盟予定国が15カ国・地域と急速に拡大している。うちアフリカ地域では、正加盟国が13カ国、加盟予定国がケニアを含めて7カ国となっている。設立から2022年末時点の融資件数累計は世界全体で202件388億ドル、アフリカへの融資は、コートジボワール向け1件(1億ドル)、エジプト向け5件(計12億8,000万ドル)、ルワンダ向け2件(計2億ドル)とまだ実績は少ない。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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