カタールで三井物産がガスコンデンセートの長期契約締結

カタール国営エネルギー会社のカタールエナジーは2月4日、三井物産エナジートレーディングシンガポールとの間でガスコンデンセート（注）の10年間の長期契約を締結したと発表した。

10年間の契約は2024年4月から開始され、カタールエナジーは最大で年間1,100万バレルのガスコンデンセートを三井物産エナジートレーディングシンガポールに供給することになる。

カタールのエネルギー担当国務相で、カタールエナジーのCEO（最高経営責任者）でもあるサード・シェリダ・アル・カアビー氏は「われわれの日本における戦略的パートナーとの間で、今回の長期販売契約を締結できたことをうれしく思っており、三井物産とわれわれの数十年にわたる関係をさらに強化するものだ。この契約はカタールエナジーと三井物産のシナジーを高め、相互の成長と付加価値の向上に資する重要な一歩である」とコメントした。本契約は、長期間の戦略的なビジネス関係と協力を結ぼうというカタールエナジーの戦略の表れであり、ノース・フィールド・イーストおよびノース・フィールド・サウスの稼働に伴い、コンデンセートの量が増加することが見込まれるため、供給量増加のオプションが含まれている。カタールエナジーと三井物産はカタールで複数のエネルギー産業の共同投資を行うなど、長期にわたり戦略的な関係を結んでいる。

（注）コンデンセートは、天然ガスの採掘に当たり、地表において凝縮分離した軽質液状炭化水素。

（長谷川洋）