岡山でインドセミナー開催、日本酒輸出などに関心

(岡山、インド)

岡山発

2024年02月22日

ジェトロは27日、インドに関心のある企業や、インドへの輸出・進出を検討している企業向けに「インドのビジネス機会とイノベーション」セミナーを岡山市内で開催した。人口が2023年に中国を上回り世界最大となったとみられるインドは今後、日本、ドイツを抜いてGDP世界3位となる見通しもあり、注目を集めている。今回は、日本酒輸出への関心も高かった。

本セミナーには、岡山県内の電子機器メーカーやソフトウエア事業者、加工食品・酒造メーカーなど幅広い業種の企業ほか、自治体関係者ら約40人が参加した。会場は満席となり、インドに対する感心の高さがうかがえた。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーでは、ジェトロ調査部南西アジア担当の河野将史主幹が、インドの基礎情報や現モディ政権の産業政策、日系企業投資のトレンドなどを解説した。所得向上と個人消費の伸長を受けたインド市場の拡大や、日系企業の事業拡大意欲向上に言及したほか、日本の中小企業の新規投資もみられるとして、岡山県の園芸機器メーカーであるニッカリが、インド西部の工業都市プネ近郊のスパ日本企業専用工業団地に工場建設を進めている事例を紹介した。また、事前に質問のあった日本酒の輸出については、インド側の制度変更により、2020年以降事実上できなくなっていることを踏まえ、日本酒としての地理的表示(GI)の取得など、インドでの日本酒輸入の再開に向けた取り組みなどを説明した。

慶應義塾大学SFC研究所上席所員で、元ソニー・インディア・ソフトウェア・センター社長の武鑓行雄氏は、激変するインドIT業界とイノベーションについて解説した。インドにおけるITサービス業界は年々規模を拡大し続けており、世界3位のスタートアップ・エコシステムとしても注目を浴びている。また日本では、人口世界1位という数値的な事実からインドは巨大な市場として認識される傾向があるが、多くのグローバル企業はインドを市場としてのみならず、開発拠点や人材供給源と位置付ける「インド・シフト」についても解説した。

セミナーの参加者からは、「複雑なインドの現状と将来の可能性を確認できた」「IT研究ハブとしての発展の現状が理解でき視野が広がった」などの声が聞かれた。

(山本明佳)

(岡山、インド)

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