1月の自動車販売台数、前年同月比47.9%増、中国ブランドのシェアは60%超

(中国)

上海発

2024年02月21日

中国自動車工業協会(CAAM)が2月7日に発表した1月の自動車販売台数は前年同月比47.9%増の243万9,000台で、6カ月連続で前年同月比がプラス成長となった。うち国内販売台数は同48.1%増の199万6,000台、輸出台数は同47.4%増の44万3,000台だった。2023年1月は春節(旧正月)休暇があったことなどから、その反動で2024年は大幅に増加した(2023年2月14日記事参照)。

販売台数の内訳は、乗用車が211万5,000台(前年同月比44%増)、商用車が32万4,000台(79.6%増)だった。新エネルギー車は72万9,000台(78.8%増)で、自動車販売台数全体に占める割合は29.9%だった。

1月の乗用車の販売台数について、国別では、中国ブランドが前年同月比68.6%増の127万8,000台と全体の60.4%を占めた。外資系ブランドのシェアでは、ドイツ系17.3%、日系12.9%、米国系6.4%、韓国系1.5%だった。

1月の新エネルギー車の販売台数について、国内販売台数は62万9,000台(前年同月比93.3%増)、輸出台数は10万1,000台(21.7%増)だった。国内の販売価格帯(新エネエネルギー乗用車)をみると、15万~20万元(約315万~420万円、1円=約21円)の車種が販売台数で最も多く、18万5,000台(73.1%増)だった。特に伸び率の高かった価格帯は、8万~10万元の車種で6万台(8.2倍)、30万~35万元の車種で8万8000台(約2.5倍)だった。

1月の輸出台数は44万3,000台(前年同月比47.4%増)、うちガソリン車は34万3,000台(57.1%増)、新エネルギー車は10万1,000台(21.7%増)だった。輸出台数の上位10社(添付資料図1参照)をみると、奇瑞汽車が71.5%増の9万台で、上海汽車を抜いて1位に躍り出た。

国別の輸出先について、CAAMが税関の統計に基づいて発表した2023年通年の国・地域別自動車輸出台数によると、ロシアが最も多く(90万9,000台)、メキシコ(41万5,000台)、ベルギー(21万7,000台)の順となっている(添付資料図2参照)。新エネルギー車の輸出先上位3カ国はベルギー、タイ、英国だった。

(宋青青)

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