TSMC、熊本にJASM第2工場の建設を発表

(台湾)

調査部中国北アジア課

2024年02月09日

半導体ファウンドリー(受託製造)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は2月6日、熊本県に設立した子会社Japan Advansed Semiconductor Manufacturing(JASM)の第2工場を建設すると発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。JASMにはTSMCのほか、ソニー半導体、デンソー、トヨタ自動車が出資している。

既に建設している第1工場は、2024年2月24日に開所式が行われ、第4四半期に量産開始を予定している。第2工場は、2024年末に建設を開始し、2027年末からの運営開始を予定する。JASMの総投資額は200億ドルを超える見込みだ。第1工場と第2工場を合わせて、JASMの生産能力は、12インチウエハー月産10万枚超となる。生産される半導体は、40ナノメートル(nm)、22/28nm、12/16nm、6/7nmの製品で、自動車や工業および消費製品、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)などに使用される。

TSMCによれば、生産計画は顧客とのさらなる調整が必要だが、JASMで将来的に生まれる専門人材の雇用は3,400人を超えるとしている。

(江田真由美)

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