ジェトロ、東京国際映画祭と併催の見本市TIFFCOMと連携、映像商談会を実施

(日本、世界)

デジタルマーケティング部デジタルマーケティング課

2024年02月07日

ジェトロは東京国際映画祭(TIFF)と併催で実施される映像見本市「TIFFCOM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」と連携し、「TIFFCOM 2023×JETRO 映像コンテンツ・オンライン商談会」を2023年10月4日~12月13日に開催した。24カ国・地域40社の海外バイヤーが参加し、会期中に約157件のオンライン商談が行われた。

ジェトロは毎年10月に開催されるこのTIFFCOMと連携し、海外バイヤーとのオンライン商談会を実施している。今回はアジア、欧州、北米に加えて、中東や南米など幅広い地域から40社(2023年度参加バイヤー一覧PDFファイル(0.0B))が参加した。バイヤーの業種は、OTT(注1)事業者のほか、映像制作会社や映画配給会社、放送事業者、映画祭の企画・運営事業者に加え、日本のアニメへの出資を検討する事業者など多岐にわたった。日本企業は映像制作会社、テレビ局、映画配給会社など57社が参加した。

今回新たに「すずめの戸締まり」など、新海誠監督作品のインドでの配給を手掛けたPVR PICTURESが参加したほか、中東からは、日本アニメへの制作出資を計画しているTOKYOPOP(注2)が参加した。商談内容は、実写・アニメ作品の劇場配給やテレビ放映、OTTプラットフォームでの配信、映画祭での上映、共同制作に関する協議など多岐にわたった。

商談会に参加した日本企業からは、「商談で紹介した作品について成約の見込みがある」「今後、コミュニケーションを継続して成約までつなげたい」「将来の共同企画開発の可能性ができた」「既存キャラクターの商品化権について話し合えた」といった声が聞かれた。

なお、TIFFCOMは4年ぶりにリアル開催が実現した。ジェトロは会期中の10月25~27日にコンテンツ海外展開支援事業に関する広報ブースを設け、日本企業や海外バイヤーにジェトロの取り組みを紹介した。

写真 TIFFCOM会場のジェトロブース(ジェトロ撮影)

TIFFCOM会場のジェトロブース(ジェトロ撮影)

(注1)「Over The Top(オーバー・ザ・トップ)」の頭文字を取った略語。インターネットを通じて映像や音声、SNSなどのコンテンツを提供するサービスを指す。

(注2)TOKYOPOPは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)のほか、米国と欧州における漫画・アニメ出版社でもある。アラビア語で世界最大級の映像配信プラットフォームShahidを運営するMBCと連携し、トップアニメ作品に投資するための新しいアニメコンテンツファンドを運営している。

(小柴里沙)

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