米カリフォルニア州公共事業委員会、自動運転のウェイモの営業拡大を認可

(米国)

サンフランシスコ発

2024年03月07日

米国カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は3月1日、運転者なしの自動運転配車サービスを展開するウェイモ(本社カリフォルニア州マウンテンビュー)に、ロサンゼルス地域とサンフランシスコ半島地域への営業拡大を許可したと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

この営業許可により、高速道路や一般道および田舎道、そして、駐車場内での走行も可能になる。また、走行可能速度は最大時速65マイル(時速104キロ)までとなる。走行可能時間帯は昼夜を問わず24時間、走行可能な天候条件は雨や霧が追加され、また、荷物の商用輸送も可能となった。

しかし、「サンフランシスコ・クロニクル」紙(2024年3月1日)によると、同社は高速道路での運転者なしの自動運転で乗客を乗せるかどうかはまだ不明とのこと。現在、同社はサンフランシスコでは運転者なしで乗客を乗せて高速道路を走ってはいない。同社は何年も高速道路で、運転監視者付きでの自動運転車のテスト走行をしており、2024年2月に、ようやくフェニックスの高速道路で従業員を乗客とした運転者なしのテスト走行を開始するとアナウンスがあった。

ロサンゼルス、サンフランシスコやサンマテオの地元当局者は運転者なしの自動運転配車サービスの拡張について、地域の利害関係者の意見を聞いていないという反対意見があるものの、CPUCは、ウェイモが営業拡大決定についての全ての要件を満たしていると判断し、認可に至った。

(松井美樹)

(米国)

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