世界最大級のワイン・アルコール飲料見本市開催、日本産酒類をPR

(ドイツ、日本)

デュッセルドルフ発

2024年03月18日

ドイツのノルトライン・ウェストファーレン州デュッセルドルフ市で31012日、「プロワイン(Prowein外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2024」が開催された。同見本市は、2024年で30周年を迎える世界最大級のワイン・アルコール飲料の専門見本市で、65カ国から5,400社が出展した。見本市の最終日に鉄道ストライキが発生し、来場が困難になったにもかかわらず、135カ国から47,000人が来場した。

日本酒造組合中央会は日本産酒類プロモーションブースを設置し、日本各地から出展した20社が日本酒・焼酎などを来場者にPRした。

利休蔵外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(大阪府)は抹茶リキュールを展示し、「抹茶は欧米を中心に知名度が増しており、さまざまな国のバイヤーに興味を持っていただいた。プロワインは世界中のバイヤーとの商談が見込める効率の良い見本市であり、今後も継続して出展したい」と手応えを語った。

写真 日本酒造組合中央会の日本産酒類プロモーションブース(ジェトロ撮影)

日本酒造組合中央会の日本産酒類プロモーションブース(ジェトロ撮影)

日本産酒類の認知度向上のため、プロワインの併催イベントでも日本産酒類がPRされた。BtoBの専門見本市であるプロワインには入場できない一般消費者向けに、3712日に、「プロワイン・ゴーズ・シティ(ProWein goes city)」が開催され、デュッセルドルフ市内のレストランやホテル、専門店などの58カ所で100件以上のプロモーションイベントが実施された。日本酒造組合中央会はプロワイン・ゴーズ・シティの一環として、市内レストラン、高級スーパーマーケットで日本産酒類のペアリングイベントや試飲会を開催した。

また、ジェトロはプロワイン・ゴーズ・シティの時期に合わせ、デュッセルドルフ市内のレストラン格付け誌「ミシュランガイド」で「1つ星」に選ばれたレストラン「Agata’s外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」「Im Schiffchen外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」などで、日本産ホタテを使用した特別メニューを提供するプロモーションイベントを行った。

Z世代の健康意識の高まりと消費行動の変化に伴い、「アルコールフリー」というジャンルがますます存在感を増すなか、プロワイン会場には2023年に引き続きノンアルコールワインのマスタークラス、テイスティングエリアが設けられた。また、リサイクル効率の向上や二酸化炭素(CO2)排出量削減を目的とした包装ソリューションのブースも設けられた。

写真 ノンアルコールワインのテイスティングエリア(ジェトロ撮影)

ノンアルコールワインのテイスティングエリア(ジェトロ撮影)

次回のプロワインは2025年3月16~18日にデュッセルドルフで開催の予定。また、2024年4月10~12日には「プロワイン東京外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が初開催される。

(横澤勇輔)

(ドイツ、日本)

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