ジェトロ、「2024ペットフェアアジア 北京展」に出展

(中国、日本)

北京発

2024年03月19日

「2024ペットフェアアジア 北京展」が3月1~3日、北京市の中国国家会議中心で開催された。同展示会の北京展の開催は今回で3回目。主催者発表によると、同展示会には中国内外のペットフードやペット用品、ペット用スマート商品、ペット用健康用品など1,000以上のブランドと企業が出展した。会期中の来場者数は専門バイヤーやペット愛好家など8万8,753人に上った。

ジェトロは、日本のペット関連企業の販路開拓を目的とし、同展示会に初めてジャパンパビリオンを設置し、8社の出展を支援した。会期中には200件以上の商談が行われた。また、同パビリオンでは、バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」の中国向けバージョンのWeChatミニプログラム「China Japan Street」の広報も行い、会期中に約400人近くの来場者が登録した。

ジャパンパビリオンに出展したサンスター技研の徳田幸司海外マーケティングチーム長は「当社では1年前から中国ペット関連市場の開拓に取り組んできた。今回の展示会でも多くの来場者があり、手応えを感じている。また、他の国と比較しても、中国のペット関連市場は勢いがあると感じている。当社の中国ペット関連市場での知名度はまだ高いとは言えないが、数年後にきちんとしたポジションを確保できるように取り組んでいきたい」と語った。

同展示会に併せて開催された「アジアペットCEOフォーラム」では「ペット業界青書・2023中国ペット業界発展報告」が紹介された。同青書によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中国のペット飼育数の成長率は2022年には前年比1.5%減と落ち込んでいたが、新型コロナ防疫対策の変更に伴い、2023年には同2.7%増に転じた。これにより、中国のペット飼育頭数は2億匹近くまで増える見込みだ。また、同青書によると、2023年の中国ペット関連市場(注)の規模は約2,500億元(約5兆2,500億円、1元=約21円)で、世界平均よりも高い伸びで成長している。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオン内で商談(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン内で商談(ジェトロ撮影)

(注)同青書によると、ペット関連市場にはペット用食品、ペット用品、ペット向け医療、ペット向けサービスが含まれている。

(鄭英姫)

(中国、日本)

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