イラン国会議員選挙、内務省は投票率を41%と発表

(イラン)

テヘラン発

2024年03月08日

イランで3月1日、第12期国会議員選挙(定数290、任期4年)(イラン・イスラーム共和国国会法律)と第6期専門家会議(注1)選挙(定数88、任期8年)(3月4日付内務省)が同時に行われた。内務省は4日、今回の選挙の投票率を41%と発表した。

アフマド・バヒーディー内務相は選挙結果についての記者会見で「完全な警備の下、安全に実施された」とし、選挙自体についても「非常に幅広い競争が繰り広げられ、候補者の数も多かった」と述べた。その上で「外国勢力の妨害にもかかわらず、有権者の41%に当たる2,500万人が投票に参加した」と発表した。また、全国の投票のうち約5%が無効票だったとした(2024年3月4日付イラン内務省通信)。

内務省は4日時点で、国会議員定数290のうち245議席の当選が確定し、残り45議席は第2次国会議員選挙(日程未定)で決まると発表した(注2)。

今回の選挙について、政府系メディアのイスラーム共和国通信(IRNA)(3月5日付)は国民の選挙への熱意による参加を称えるとする記事を掲載した。また、保守強硬派とされるタスニム通信(3月3日付)も、国民は投票所に行くことにより、選挙のボイコット計画を打ち壊したとし、国家の団結を強調する記事を掲載している。

ハバール・オンライン通信(3月4日付)は、今回の41%という投票率について、予想どおり前回の第11期国会議員選挙の投票率42.57%よりも低く、過去12回の中で最も低い投票率だったとする記事を掲載している。

(注1)専門家会議は、イランの最高指導者を選出する権限がある会議。

(注2)得票数が各選挙区の議席定数以内の順位でも、各選挙区の総投票数の20%に達しない場合は再投票となる(2023年7月23日付イラン評議会通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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