ブラジルのゲーム産業が成長、新型コロナ後も巣ごもり需要で開発事業者が急増

(ブラジル)

サンパウロ発

2024年03月15日

ブラジルゲーム開発者協会(Abragames)が3月4日に公開した報告書「ブラジルのゲーム産業:2023年PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」によると、2023年に確認されたゲーム開発事業者は1,042社に上り、2018年(375社)比で約2.8倍まで増加した(注)。

同報告書は、2020年以降の新型コロナウイルス禍がもたらした外出制限やテレワーク普及を機に、ゲームのユーザーが世界中に増加し、ブラジルでも同じ傾向がみられ、国内のゲーム開発事業者の活躍も顕著となってきたと伝えている。2022年に確認された1,009社と比較しても3.3%伸びた。2023年に所在地の確認がとれた861社のうち、474社(55.1%)は南東部に、うち302社はサンパウロ州に所在している。

売り上げの推移を見ると、2018年1億4,990万ドル、2021年1億4,330万ドル、2022年2億5,160万ドルだった。国内のゲーム開発会社でも国外での売り上げ割合が高く、国内のゲームスタジオの半数以上が国際市場で70%以上の収益を上げているのも特徴として挙げられる。

また、同報告書が紹介した2023年3~11月実施のアンケート調査から、国内企業が開発したゲームは2020年715件、2021年901件、2022年1,009件で、近年、増加傾向にあることが分かった。

Abragamesのロドリゴ・テラ会長は3月5日付現地紙「コヘイオ・ブラジリエンセ」のインタビューで「(ブラジルのゲーム産業にとって)課題はまだ多いが、開拓できる市場が大きい。また、アジアや米国、欧州では市場が成熟化しているため、このような国々のゲーム開発事業者も中南米やブラジルに注目している」と述べた。

(注)Abragamesの報告書が毎年発表されることはないため、データのない年もある。

(エルナニ・オダ、中山貴弘)

(ブラジル)

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