映画ライセンス料とチケット価格を引き下げ

(サウジアラビア)

リヤド発

2024年04月24日

サウジアラビアのサウジ・フィルムコミッションは4月22日、映画放映のライセンス料と映画チケットの価格を引き下げることを発表した(4月22日付サウジアラビア国営通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

同コミッションは、今回のライセンス申請のプロセス合理化と、常設・臨時・特別支援映画館での運営価格の引き下げを行った(添付資料表参照)。事業ライセンス申請(注)については、認可手続きの簡素化のため、スタジオ(プロダクション)運営、ビジュアル・オーディオコンテンツの制作、映画フィルムの配給、輸入ライセンス、映画撮影ライセンスなどはプラットフォーム(Abde'a外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を通じての申請を可能とした。また、映画産業の成長を促す一環として、映画館運営者に対し動員数を増やすための割引やプロモーションを実施し、多くの映画ファンを引き付けるように奨励している。

同コミッションのアブドラ・アル・カタニ最高経営責任者(CEO)は「サウジアラビアの映画文化を成長させることを目的に、映画館の運営企業に対して、映画館チケットの割引やプロモーションを奨励した。ライセンス料とチケット価格の引き下げは国際平均に沿ったものとなり、映画業界の企業の成長と持続化を支援するものなる」と述べた。今回の決定が映画館数・動員数の増加、サウジアラビア全土での興行収入の増加、映画産業企業の経済的貢献や映画の文化的多様性の支援、映画産業への投資を促すビジネス環境の整備、観客の体験向上を通じて、映画産業の戦略的目標の達成、映画産業の地域的中心地としてのサウジアラビアの地位向上などに寄与するとしている。

(注)サウジアラビアで事業展開するには、担当省庁に対して事業別に申請を行い、担当省庁の認可を受けた上で、事業別にライセンスを入手する必要がある。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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