米ニューヨークでフィンテックウイーク開催、40以上のイベントに5,000人超が参加

米国ニューヨーク（NY）市で4月8～12日、NYフィンテックウイーク2024が開催された。主催者のエンパイアスタートアップスによると、フィンテックに関する会議やスタートアップエコシステム関係者によるコミュニティーイベントが40以上行われ、フィンテック関連の起業家、投資家、金融業界関係者など5,000人超が参加した。

NYフィンテックウイークの期間中、金融分野のトレンドに関するパネルディスカッションや、スタートアップによるピッチ、投資家によるリバースピッチ、金融機関・フィンテック企業によるラウンドテーブル、ネットワーキングなどの各種イベントが行われ、著名なスタートアップの創業者や投資家、大手金融機関の担当者らが登壇した。イベント参加者の中には、米国市場参入を目的とする国外からの参加企業もおり、英国のフィンテック企業の最高経営責任者（CEO）は「フィンテックウイークに合わせ、10～15人の起業家を派遣する英国政府プログラムでこのイベントに参加している」と述べた。

NYのテック業界を支援する非営利団体テック（Tech）:NYCの年次報告書によると、NYのフィンテックスタートアップ数は1,600社以上にのぼり、資金調達額は2023年に米国全体のスタートアップの24％を占めるまでに増加した。NYに古くから根付く金融業界でも、スタートアップが主導して新技術を用いた業界刷新を進めている様子がイベントを通じてうかがえた。

NYではフィンテックウイーク以外にも、テック系スタートアップをテーマにしたNYテックウイーク（2023年11月7日記事参照）や、気候変動対策をテーマとしたクライメートウイークNYCなど、スタートアップエコシステム全体を巻き込んだイベントが定期的に開催されている。今後開催されるフィンテック分野の大型イベントとしては、英国のインフォーマ（Informa）が主催する「フィノベートフォール（FinovateFall）」（9月9～11日）などが予定されている。

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（石井英久）