香港における使い捨てプラスチック食器などの全廃に向けた第1段階の規制開始

(香港)

香港発

2024年04月26日

香港において、使い捨てプラスチック食器(プラ食器)などの提供を禁止する規制(2023年11月6日記事参照)の第1段階が、4月22日に開始された。同条例については、改正案が2023年10月に可決されていた。

今回の規制により、発泡スチロール、ストロー、マドラー、フォーク、ナイフ、皿について、最終消費者への販売および飲食店の店内・テイクアウトでの提供が禁止される。また、カップとふた、容器とふたについては、第1段階では店内での提供のみ禁止される。

香港特別行政区政府環境保護部は今回の措置について、違反した業者の処罰が目的ではなく、6カ月間の適応期間中は条例に違反した業者に対して強制措置は講じないとした。また、6カ月間の適応期間終了後も、違反した業者に対しては個別事情などを調査した上で、適切な指導を行うことを優先すると説明している。

第2段階への移行は、再利用可能なプラスチック代替品の入手状況や価格次第で判断するものの、2025年を暫定目標としている。第2段階では、カップとふた、容器とふたについても、最終消費者への販売および飲食店内・テイクアウトでの提供が禁止される。

(山崎裕介)

(香港)

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