株式会社グリーンズ北見

国際展示会に参加したことでグローバルな視野を獲得、海外市場のニーズを掴んでさらなる成果を目指す

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展開国・地域:
台湾、香港、シンガポール、米国等
事業内容:
農産冷凍食材の製造・販売、冷凍食品の製造・販売、オニオンスープ等の製造販売

営業開発部営業課長 丸山 勇太 氏

支援サービスを通じて輸出知識を向上、海外進出を果たす

もとより海外への販路展開を模索し、生産力向上を図る機械を導入するなどして、海外へ挑戦する環境は整ったのですが、輸出に関する知識が全くない状態でした。そのような時にジェトロ北海道事務所からサービスの紹介を受けました。すぐに「道産品輸出塾」に参加、ハンズオン支援も受け、輸出知識の向上に取り組みました。海外進出にあたっては各種サービスを活用して乾燥スープの市場調査を実施したものの、コロナの影響で現地視察ができず輸出先の市場動向にいまひとつ確信が持てませんでした。しかし、今年、念願の海外渡航が実現し、台湾の「FOOD TAIPEI」に出展することが叶い、今後のビジョンを明確にすることができました。

北見たまねぎエキスを使用した人気商品「北海道オニオンスープ」

輸出の取り組みを開始した2020 年はコロナ禍で商談はもっぱらオンラインでした。専門家からは事前の取引先の分析、オンライン商談への同席、フォローアップと手厚いサポートをいただいたおかげで、初年度16 万円だった輸出額を2022 年度には400 万円にまで伸ばすことに成功しました。当社のターゲット市場は中華圏ですが、単に商品を輸出するだけでなく、「まずは企業ブランドの確立が重要」という指導を受けたことが大きかったです。ロゴやブランドメッセージを制作するだけでなく、中国・台湾での商標申請も実施、今後の国内外でのスープ販売にあたり大きな礎を築くことができました。SNS などを通じた情報発信も活用しています。

念願の海外展示会「FOOD TAIPEI」に出展することができ、業務用スープに需要があることがわかった

グローバルな視野で国内外に通用する商品開発を

北海道の原材料を使い、北海道で生産していることが評価されています。FOOD TAIPEIに出展したことで業務用スープに需要があることが分かりましたし、グローバルな視野から国内外どちらにも対応可能な商品開発につなげることができました。以前の当社と同様に国内販売で手一杯の企業は少なくないでしょう。ですが、グローバリゼーションが急速に進む現在、国を問わずどこにでも出せる商品を開発することが重要と感じています。輸出は簡単ではなく、立ちはだかる壁は決して低くありません。しかし海外にも市場は確実に存在しています。海外展開にあたっては、支援機関のメニューを活用しながら取り組みを始めてみることをすすめます。

専門家からのポイント

同社は、ハンズオン支援面談を通したブランドの確立や成分の調整などのアドバイスを、すぐに実行していただき、商品開発を含め輸出対象国・地域のニーズに取り組むことや、海外展示会への同行出張等の支援を行うことで、輸出成果を創出できました。担当者様も熱意を持って輸出に取り組んでいただき、その取り組みが輸出への結実のみならず、国内販売にも好影響があったのは素晴らしいと思います。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 新輸出大国コンソーシアム
    日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開にご関心をお持ちの中堅・中小企業の皆様へワンストップの支援サービスを提供します。

株式会社グリーンズ北見

北海道北見市
http://greenskitami.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表取締役社長:渡邊 勝美
設立年:1987年
従業員:150名
事業内容:農産冷凍食材の製造・販売、冷凍食品の製造・販売、オニオンスープ等の製造販売

2023年12月

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