KOTOBUKI Medical株式会社

株式会社寿技研は、1978年に設立された部品加工を主とする町工場でした。その中で医療トレーニング製品部門が独自の道を歩むこととなり、KOTOBUKI Medical 株式会社としてスピンアウト。世界に先駆けて植物（コンニャク）由来の医療トレーニング用の模擬臓器を開発・製造しています。国内では多くの医師や医療機器メーカーに支持されていますが、米国や欧州の医療デバイス市場が世界の主戦場であるため、そこを中心に海外展開。さらに、直営のEC サイトも運営しており、国際的な引き合いが増加しています。最終的な目標は、世界中に代理店ネットワークを構築することです。そのために、貿易実務に詳しい人材の採用を検討しています。

当社はハンズオン支援専門家の指導を得て、2022年度のMEDICAジャパンパビリオン出展を成功させるための準備を開始しました。中小企業海外展開現地支援プラットフォーム事業の活用や、事前のアポイント取得活動、そして現地ブースでの来場者対応など、多岐にわたる支援を受けました。これらの支援により、マーケティングや営業におけるPDCAの回し方、具体的なアクションの取り方を習得。また、チラシの構成や事前のアポイントメールの書き方など、きめ細かな指導を受けることで展示会でのアピールが格段に改善しました。この結果、商談や成約につながるケースが増えています。

これまでの医療トレーニングでは、シリコンやプラスチック製の模擬臓器や食肉が主に使用されていました。しかし、当社の製品は植物由来の素材を採用しており、環境への配慮とサステナビリティが高く評価されています。欧米を中心に海外の医療関係者にも当社製品を広めるため、海外の医療展示会への参加を積極的に進めています。日本だけを市場とするよりも、海外展開を視野に入れることで、大きなスケールメリットを享受できると確信しています。当社はジェトロのサポートやネイティブスタッフの採用を通じて、海外展開を進めてきました。これから海外展開を考える皆様には、迷わず一歩を踏み出すことをおすすめします。