株式会社西川精機製作所

ジェトロの支援でアーチェリー製品の海外展開を加速

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展開国・地域:
欧州(フランス・ベルギー)
事業内容:
生産が途絶えた日本製アーチェリー弓具のノウハウと最新技術の融合により、高性能の弓具を製品化

代表取締役 西川 喜久 氏

米国展示会を皮切りに、ジェトロと連携し欧州市場へ進出

アーチェリー事業をスタートする際、日本の競技人口数万人の市場ではなく、日本の数百倍と言われる海外の市場、特に主力の欧州・北米をターゲットに、当初から海外展開をめざしました。製品開発に際しては補助金を活用しました。海外大手企業との競合では、選手が実際に当社製品を使用して好成績を残すことで初めて製品の優位性をアピールできることから、ジェトロのネットワークを通してモニター選手を獲得しました。初めての外国語による商談は難しく、専門家の助言を受けながら実施しました。国内市場では商流が固定化しており新規参入は難しい状況で、まず、海外でのブランディングを確立しその実績を基に国内市場への展開を計画しています。

当社モニター契約選手 ジェローム・ビドー氏(フランス)

ジェトロの「中小企業海外展開現地支援プラットフォーム」を活用し、パリ事務所との連携で地元アーチェリークラブから有力選手を紹介され、選手が当社製品を使用し大会での成績をSNS 等で発信、当社のホームページ等でも掲載してPR を実施するという内容のモニター契約を締結しました。契約書作成においては法務スポット専門家のアドバイスを、当社ホームページサイト制作に際してもスポット支援を利用いたしました。この結果、早速、モニター契約した選手からベルギーのディストリビューターを紹介され、コロナ禍の中、オンライン商談を活用し、取引が成立しました。ハンズオン専門家の言語サポートやアドバイスにより、未経験の海外取引を開始することができました。

「Made in Japan」の信頼と迅速な対応が海外展開の鍵

「Made in Japan」のブランドは海外での評価が高く、その信頼性を背景に私たちも製品を展開してきました。特に、モニター選手やディストリビューターからのフィードバックに迅速に対応することが、信頼関係の構築に繋がりました。また、米国の展示会への初出展は、現地市場の反応を直接感じることができ、事業戦略を再考する契機となりました。この経験を踏まえ、海外展開を検討する企業に対しては、実際に現地を体験することを強く推奨します。私たちは今後も、海外展示会への参加を通じて新たなネットワークを構築し、欧州の他国や米国等、新しい市場への挑戦を続けてまいります。

アーチェリーハンドル

米国Vegas SHOOT 当社出展ブース風景

専門家からのポイント

西川社長はご自身もアーチェリーを趣味とされています。そのため、自社の精密機器の作成技術をアーチェリーのハンドル(ライザー)に100%注力することができる環境でした。専門家として支援したメイン業務は、パリ事務所をフル活用したことと海外取引の基本を海外担当者に教えたことです。商談を通じて、フランスの著名アーチェリー協会の紹介によって、モニター選手を決定できたことが同社の成功要因です。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 新輸出大国コンソーシアム
    日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開にご関心をお持ちの中堅・中小企業の皆様へワンストップの支援サービスを提供します。

株式会社西川精機製作所

東京都江戸川区
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代表取締役:西川 喜久
設立年:1960年
従業員:9名
事業内容:生産が途絶えた日本製アーチェリー弓具のノウハウと最新技術の融合により、高性能の弓具を製品化

2023年12月

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