有限会社徳寿園

ジェトロのハンズオン支援を受け、当社の強みである「丹波の有機番茶」を前面に打ち出し、欧米市場へのアプローチを進めています。しかし、小規模な組織体制の中で、国内外の事業バランスやリソースの配分には苦労しました。そこで、社長の息子が海外事業を担当し、2名体制によるスピーディな展開を目指しています。また、オーガニック食品見本市「BIOFACH」への出展を来年に控え、商談アポ取得などの準備を進めており、デジタルマーケティングへの取り組みも計画。海外展開初期の課題であったプレゼン資料の作成や技術も向上し、香港企業との成約に至りました。来年のBIOFACH での成功を通じて、海外展開をさらに加速させていきます。

2019年、JAS有機梅干し企業様との交流の中で英国商社との出会いがあり海外展開をスタート。このプロセスで、自社商品の強みを明確に伝えることの重要性、商談準備から資料作成、メール作成、バイヤー対応等についてジェトロの専門家から細かいアドバイスを受けました。国内事業とは異なり、海外では的確かつ論理的なコミュニケーションが求められます。専門家の指導のもと、弊社では商談でのパワーポイントによるプレゼンにおいて事前に商談シナリオを作成しています。海外バイヤーには健康・安全な商品はもちろんのこと、丹波ブランドのストーリーなどをロジックかつ効果的に伝える方法が重要であることを学びました。

当社は、海外展開において商談技術の向上と商品の改良に努めその経験が国内事業にも活かされています。専門家やバイヤーからの意見をもとに、賞味期限を延ばすため包装パッケージを改良し、環境意識の高い欧米バイヤー向けに、植物由来素材を用いた環境に配慮したパッケージも使用しています。これらは国内事業を進める上でもプラスとなり日々の刺激になっています。世界的なブランドの日本茶の中で番茶としてはまだメジャーではありませんが、ジェトロのような支援機関と専門家の協力を得ながら、自社の強みを活かし熱意を持って海外展開を目指していくことで「有機番茶を世界に！」との信念を達成していけると確信しています。