日東フローリング株式会社／株式会社日東

日本国内の住宅市場の需要低下を受け、2 年前に社長に就任した際から輸出の可能性を探求し始めました。具体的な輸出先は未定でしたが、宮崎県木連の紹介でジェトロの商談会に参加。通訳のサポートもあり、国内のオンライン商談と同様の環境で商談を進めることができました。その後弊社に商談会で興味を持ってくれた台湾企業に実際にサンプルとカタログを持参し商品説明、その後オンライン商談を経て商談成立に繋がりました。言葉の壁は通訳を通じて解決し、施工方法の違いは図面を用いて詳しく説明。湿度の問題は施工方法でカバーし、サンプル送付の遅延にはEMS などの輸送期間の短い方法を採用する等、様々な課題への対策を試行錯誤しました。

当社は1951年に建築用材製材業として創業しました。その後「桧フローリング」の量産に成功、9 期連続で「桧床板、壁板生産量日本一」の称号を獲得。2008 年には日東フローリング株式会社を設立し、革新的な「エアー・ウォッシュ・フローリング」を開発・発売しました。そして、2021 年にジェトロ支援事業のオンライン台湾商談会に参加。台湾の建設業4 社との商談の中で、1 社との専売契約を締結しました。専門家の丁寧な指導の下、契約内容やリスクマネジメント、商品選定から出荷までの一連の流れを学びました。契約書の作成にも特に注力し、リスクを最小限に抑えるための徹底したサポートを受けました。

自社製品が海外で評価されている要因は、日本製であること、国産のひのきと光触媒技術の組み合わせ、そして長年の加工技術の蓄積です。私たちは台湾輸出を最優先に進め、迅速な対応を心掛けました。それが信用を勝ち取る大きな要因になったと思います。海外展開のメリットとして、国内市場の低迷を補完すること、リスクマネジメントや書類作成等の新しい学びが得られること、そして無限に広がる海外マーケットの可能性、自社製品の強みや弱みなどの違った見方が得られることが挙げられます。アジア圏内の国々が日本製品を高く評価しているので、ジェトロのオンライン商談会への参加をおすすめします。商談では、迅速なレスポンスが鍵となります。