お知らせクリーンテック・スタートアップのグローバル展開を支援 ―シンガポール研修プログラム参加スタートアップ10社を決定―

ジェトロ横浜は、今年度のスタートアップのグローバル展開支援の一環としてシンガポールでの研修プログラム「Cleantech(*) Singapore Mission」に参加するスタートアップ10社を決定しました。

「Cleantech Singapore Mission」は、横浜・川崎を中心とする神奈川県内のクリーンテック・スタートアップのグローバル展開を支援する目的で、ジェトロ横浜が横浜市・川崎市と連携し、2024年1月24～27日にシンガポールで実施する初めての海外研修プログラムです。豊富なスタートアップ育成実績を誇る株式会社リバネスに運営を委託し、リバネス・シンガポールやジェトロ・シンガポール事務所の現地ネットワークも最大限活用しつつ、これら10社のグローバル展開を支援します。

シンガポールは、2050年に二酸化炭素排出量を実質ゼロとする政府目標を設定し、先に開催されたCOP28ではアジアにおける脱炭素化プロジェクトに官民で融資する新たなイニシアチブを発表するなど、アジアの中でも脱炭素化に向けた取り組みが活発です。さらに、現在1割未満の食料自給率を2030年までに30％まで引き上げる目標も掲げています。ジェトロは、シンガポールや周辺諸国が抱える気候変動や食料自給などの社会課題の解決を通じて、これらの課題解決を目指す日本のスタートアップの持続的成長を支援したいと考えています。

なお、ミッション参加者は、事前研修として、ジェトロ横浜主催「スタートアップのためのBorn Global Seminar」(2023年9～10月)に参加し、海外で活躍するためのマインドセットやグローバル展開の基礎知識を習得しました。今回のミッションでは、このセミナーでの学びを踏まえ、現地投資家や潜在顧客との商談、主要支援機関や大学・研究機関への訪問や交流による人脈構築などに取り組むほか、リバネス・シンガポール主催のイベントへの参加などで海外での事業展開のための具体的な手法を体得し、参加者自身も成長できる機会を設定しています。

運営委託会社とジェトロ横浜で構成する審査委員会が、社会課題への理解、新規性、実現可能性、海外展開力、パッションなどの項目を厳正に審査した結果、参加する10社が確定しました。この10社は神奈川県内に本社や拠点がある、または、今後、神奈川県内への拠点設立を目指す企業です。

参加企業一覧(259KB)

*ジェトロ横浜では、気候変動対策を目指すスタートアップの総称として”Cleantech”を用いています。これらスタートアップは、持続可能な社会を実現するための資源や環境に配慮したテクノロジーまたはサービスでイノベーションを生み出しています。