「Japan as Your Business Partner －Opportunities for Fund Raising and Market Entry－」を開催（インド・グルグラム/ムンバイ）

ジェトロは2020年1月、インド・グルグラム（21日）およびムンバイ（22日）で「Japan as Your Business Partner －Opportunities for Fund Raising and Market Entry－」を開催しました。近年、首都ニューデリーに隣接するグルグラムにはスタートアップが多く集積し、ムンバイはアジア有数の金融センターとしてファイナンスやリテール分野でそのエコシステムの強みを発揮しています。今般、ジェトロは両都市において、革新的な技術を持ったインド企業や現地VCをターゲットに、日本市場の魅力やビジネスチャンスを発信し、日本企業との協業や日本への投資を呼びかけました。

主催者挨拶では、グルグラムにて、ジェトロ・ニューデリー事務所の村橋所長、Invest Indiaのグローバー スタートアップインディア共同責任者、NASSCOMのサバルワル シニアディレクターが登壇。ムンバイでは、ジェトロ・ムンバイ事務所の松永所長、Maharashtra State Innovation Societyのミトゥン最高経営責任者が登壇、日印企業の協業や双方向の投資促進に向けた、互いの連携の必要性を述べました。

基調講演に立ったジェトロの仲條理事は、オープンイノベーションの機運が高まる日本との協業メリットを語り、ファイナンス供給エコシステムの活用を呼びかけるとともに、デジタルトランスフォメーション（DX）推進に向けたジェトロ内の体制構築に触れ、今後益々日印企業の連携を強化していく旨を述べました。

続いて、日本のベンチャーキャピタル（以下、VC）投資の専門家やインドを始めとする外国企業への出資に意欲的な企業が登壇。一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会の中野会長は、日本のVC投資額やIPO数が増加傾向にあることを解説しました。続いて株式会社東京証券取引所の杉山シンガポール支店長が登壇し、他のアジア諸国の市場と比べた日本市場上場の魅力について語りました。

インド企業への投資経験のあるリブライトパートナーズ株式会社のバシン ジェネラルパートナーは、これまでの日印企業の支援実績を紹介。双日インド会社の桑原ベンガルール出張所副所長は、インドのスタートアップ企業との協業は同社のグローバルネットワークを強みにインドでの協業ビジネスを展開したいと述べるなど、日印双方の企業による協業事例を紹介しました。続いて、既に日本に進出しているインドのスタートアップ企業2社が登壇。業務効率化と収益力向上を目的とする業務管理AIアプリを開発するVymo社及びAI搭載型カメラと映像分析システムを開発するUncanny Vision社は、ビジネスを行う上での日本企業文化への理解の重要性に触れるとともに、投資先としての日本のビジネス環境の魅力を語りました。