香港・シンガポールで日本産コメに関する現地消費者意識調査を実施 ―香港は96.1%、シンガポールは99.1%の“今後の喫食意向”を調査で把握―

2024年03月12日

日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、香港とシンガポールで日本産コメに関する現地消費者の意識調査を実施し、両国・地域ともに極めて高い“今後の喫食意向”を把握しました。本調査は、『五感で味わう、日本産コメ』をテーマに2023年12月10日から2024年2月29日まで実施したプロモーションの一環として行われ、調査のほか日本産コメの魅力を楽しみながら学ぶ体験型のワークショップや実際に日本産コメを試食するレストランキャンペーンなど、複合的なプロモーション施策を通じて香港とシンガポールの消費者に日本産コメの魅力をアピールしました。

実施概要

実施期間:
2024年2月2日(金曜)~2月13日(火曜)
回答方法:
インターネットによる回答
対象者:
日本食を月1回以上喫食する20~50代の消費者各400名(香港・シンガポール共通)

調査結果(サマリー)

香港(単位:%)
(今後の喫食意向) 非常に食べたい やや食べたい あまり食べたくない 全く食べたくない TOP2
今後も日本産コメを食べたいと思いますか 71.7 24.4 3.4 0.5 96.1
(日本産コメのイメージ) 非常に食べたい やや食べたい あまり食べたくない 全く食べたくない TOP2
旨味が豊富 54.4 35.1 9.0 1.5 89.5
もっちり・ふっくらしている 56.6 34.1 8.4 0.9 90.7
甘味がある 52.8 37.7 7.8 1.7 90.5
冷めても美味しく食べられる 47.2 43.4 8.7 0.7 90.6
みずみずしい 53.7 38.3 6.6 1.4 92.0
(日本産コメの喫食経験) 食べた 食べなかった わからない
1年以内に食べましたか 96.4 2.8 0.8
シンガポール(単位:%)
(今後の喫食意向) 非常に食べたい やや食べたい あまり食べたくない 全く食べたくない TOP2
今後も日本産コメを食べたいと思いますか 71.9 27.2 0.9 - 99.1
(日本産コメのイメージ) 非常に食べたい やや食べたい あまり食べたくない 全く食べたくない TOP2
旨味が豊富 41.2 48.7 8.3 1.8 89.9
もっちり・ふっくらしている 50.5 41.3 6.8 1.4 91.8
甘味がある 43.8 45.4 9.5 1.3 89.2
冷めても美味しく食べられる 46.2 45.8 6.4 1.6 92.0
みずみずしい 46.6 47.1 5.0 1.3 93.7
(日本産コメの喫食経験) 食べた 食べなかった わからない
1年以内に食べましたか 96.7 1.9 1.5

調査対象者属性

香港・シンガポール共通(n=400)(単位:人数)
性別 男性200 女性200
年代 20代 30代 40代 50代 20代 30代 40代 50代
50 50 50 50 50 50 50 50

日本産コメのイメージに関する設問では、「もっちり・ふっくらしている」「冷めても美味しく食べられる」「みずみずしい」などの項目で、両国・地域ともに90%を超えるポイントを獲得しました。香港・シンガポールなど一般に「長粒種」のコメが主に喫食され、温かい食事が好まれる現地においても、日本産コメの特長への理解が深まっていることが分かりました。その結果、喫食意向を把握する「今後も日本産コメを食べたいと思いますか」の設問では、香港96.1%、シンガポール99.1%と極めて高いポイントを獲得し、日本産コメのさらなる消費拡大や普及が期待できることが分かりました。

今回、香港・シンガポールでは、初めての試みとして『五感で味わう、日本産コメ』をテーマにプロモーションを展開しました。旨味や甘味などの味覚に加え、もっちり・ふっくらした粘り気は触覚に、粒・ツヤ・湯気は視覚に、香りは嗅覚にアピールし、さらに炊飯調理の音は聴覚を通じて実感することができるなど、日本産コメの特長を幅広く網羅した表現を採用しました。

茶碗に盛られた炊き立ての白米をキービジュアルに、香港は「粒粒晶瑩啖啖匠心(艶やかな粒から、匠の心を味わおう)」、シンガポールは「Life in Every Grain, Joy in Every Bite.(一粒一粒に宿る命、ひと口ごとの喜び)」のキャッチコピーを配し、オウンドメディア(WEBサイト・SNS)、デジタル広告、ポスター等のPOPを展開して、現地消費者の興味・関心を喚起し喫食意向を高めるべく取り組みました。

プロモーションで展開したキービジュアル(香港)

プロモーションで展開したキービジュアル(香港)

ワークショップでは、シェフによる日本産コメの美味しさの秘密を紹介するレクチャーや、おにぎり・手巻き寿司等の調理体験の機会を提供、香港は延べ122人、シンガポールは延べ80人が参加しました。レストランキャンペーンは寿司店や和食店を中心に香港58店舗、シンガポール13店舗で実施し、おにぎり・寿司・丼・定食の限定メニューやオリジナルセットを販売、合計23,500食を提供しました。ワークショップとレストランキャンペーンにはインフルエンサーも参加し、SNSを通じて日本産コメの特長や美味しさを広く消費者に発信しました。

土鍋による炊飯を紹介するシェフ(香港)

土鍋による炊飯を紹介するシェフ(香港)

おにぎりの魅力を紹介するワークショップ(シンガポール)

おにぎりの魅力を紹介するワークショップ(シンガポール)

JFOODOは政府が掲げる「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」に基づき、輸出額第一位の香港で2021年度から日本産コメのプロモーションを行っています。シンガポールは香港に次ぐ輸出先国で、今回、初めてプロモーションを実施し、特に20~30代の若年層や子供と同居する30~40代の世帯層に対し日本産コメの魅力をアピールし手応えを得ました。JFOODOは、今後も認定品目団体や各事業者と連携し、オールジャパンで日本産コメの輸出促進とブランディングに取り組んでまいります。

JFOODO日本産コメ ブランドサイト

JFOODO海外プロモーション事業課(担当:玉置)
Tel:03-3582-8345 E-mail:JFB@jetro.go.jp