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1979年創業。タン・フレール(Tang Frères)と並ぶ、パリの大型アジア食品店。パリ市内に5店舗を構え、ボルドーやマルセイユなどの地方都市にも店舗を多数展開している。現在フランス全土に22店舗を展開。今回取材したチャイナタウン店は、パリ13区にある3軒のうちの1軒。

パリ13区のチャイナタウンは70年代以降、異国情緒あふれる街並みが発展。大通りには中華料理、ベトナム料理、タイ料理、ラオス料理などのレストランがずらりと並ぶ。パリジャンや観光客もオーセンティックなアジア料理と雰囲気を求め、このエリアへ来て食事をする。フランス人の住人も多く、決して移民だけの閉ざされたエリアではない。

パリストア・チャイナタウン店は、1階が生鮮を中心にした、いわゆるスーパーになっていて、パリ近郊で生産される豆腐や白菜、空芯菜、もやしなどのほかに、タイから輸入するマンゴー、パパイヤ、ドリアンなどの果物も販売している。2階には、日本食材と韓国食材を集めたコーナーもある。中国から輸入した乾物(しいたけ、海藻類、わかめ、ドライフルーツなど)、スナック菓子や清涼飲料水、アルコール類、缶詰等が揃う。

周辺のレストランの人々が仕入れに来る他、アジア系住人たちも多く利用するので、ヨーロッパ系は少数派。しかし、日本食材に限って見てみると、7割がヨーロッパ系とのこと。

日本食材を求めて来店する客は、巻き寿司の材料が目的で、米、焼き海苔、みりん、寿司酢、醤油、わさびなどから3点ほど購入する場合が多い。平均単価は約8ユーロ。寿司と一緒に味噌汁を食べることが多く、味噌の需要も高い。米は数種類販売しているが、日本からの輸入品はない。

寿司関連商品以外には、甘味醤油(甘く味つけした醤油。フランスでは米にかけて食べる人が多い)、焼き鳥用の醤油や照り焼き用のソースなどの需要も高い。そば、そうめん、うどん、カップラーメン、インスタントラーメンなどの麺類も人気だ。商品は日本から輸入したもの、ヨーロッパで現地生産されたものなど様々。

「中国、タイ、ベトナムなどの食品に比べると、日本の食品は高額だが、品質が良いことを承知している顧客は購入します。日本食材を扱う上での難点は、賞味期限が非常に短いこと。そして、ものによっては金額が高すぎること。今後増やして行きたい日本食品は、タレやドレッシングなどのソース類。スナック菓子や乾麺も可能性はあります。」と、店長のパンさん。

PARIS STORE(パリストア)
44 Avenue D'Ivry, 75013 Paris
01 44 06 88 18
http://paris-storedrive.com/wordpress/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
営業時間:火〜木曜8時45分〜19時、金・土曜8時45分〜19時10分、日曜8時30分〜12時30分(定休日月曜)