つくば市発スタートアップのドーグ、新型コロナ対策で消毒薬散布ロボット納入へ

(シンガポール)

シンガポール発

2020年04月14日

移動ロボットを開発するスタートアップ、ドーグ(Doog、本社:茨城県つくば市)は4月9日、同社シンガポール子会社のドーグ・インターナショナルが、新型コロナウイルスの対策で政府当局の要請を受けて、消毒薬噴霧散布ロボットの納入を準備中だと発表した。消毒薬散布に同社のロボットを用いることで、安定した作業品質を確保するとともに、作業の無人化で現場作業者の感染リスクを軽減する。

同社が納入を予定している散布ロボットは、同社が既に展開している協働運搬ロボットのサウザーシリーズを、施設内を移動する噴霧散布ロボットとしてカストマイズするもの。同ロボットに、消毒薬の噴射機を搭載し、あらかじめ定められたルートを無人で定期的に走行し、施設内全体を消毒することを目的としている(同社の噴霧ロボットの動画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照)。同社は発表で、「緊急性の高い課題の解決にも、移動ロボットの技術事業会社として効率的な手法を模索し、さまざまな事業者からの要望に応じ、取り組みを拡大したい」と述べた。

ドーグは2017年5月には、機内食などを運搬するロボットをチャンギ空港に納入した。また、同国の公立図書館に、同社が開発した移動式返却ポストも導入されている(2019年5月30日付地域・分析レポート参照)。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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