米ロサンゼルス郡、サル痘感染拡大で緊急事態宣言
(米国)
ロサンゼルス発
2022年08月03日
米国ロサンゼルス郡監督委員会のホリー・J.ミッチェル委員長は8月1日、サル痘感染拡大への対策を強化するため、地域緊急事態宣言を発令し、翌2日の監督委員会で承認された。カリフォルニア州も同日、サル痘に関する緊急事態宣言を発令していた(2022年8月3日記事参照)。
ロサンゼルス郡公衆衛生局は2日時点の同郡のサル痘感染者数を423人と発表している。同郡では6月2日に感染が疑われる症例が初めて確認されていた(2022年6月6日記事参照)。カリフォルニア州公衆衛生局の2日の発表によると、同州全体のサル痘感染者数は1,135人とされ、ロサンゼルス郡とサンフランシスコ市・郡に感染者が集中し、それぞれ420人と368人だった。
サル痘用ワクチン「ジンネオス(JYNNEOS)」の全米の分配数は限定的で、ロサンゼルス郡は8月1日時点で2万4,042回分のワクチンを受け取っており、うち1万4,215回分の接種が既に行われた。1回目のワクチン接種は感染リスクが高いとされる18歳以上の同性愛者の男性が対象とされている。
ミッチェル委員長は「地域の緊急事態を宣言することにより、形式的な手続きから解放され、資源をより有効に活用し、住民に自衛の方法を伝え、感染拡大を食い止めることができるようになる」と説明している。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国)
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