米連邦上院選、ウィスコンシンで民主党候補やや優位、ノースカロライナは接戦、各種世論調査

(米国)

米州課

2022年08月22日

米国の11月の中間選挙の連邦上院選に関し、ウィスコンシン州では民主党候補がやや優位、ノースカロライナ州では共和党、民主党候補が接戦の見通しであることが各種世論調査からわかった。

フォックスニュースは818日、ウィスコンシン州の連邦上院選などに関する世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)を発表した。それによると、もし連邦上院選が今日行われる場合、誰に投票するかという問いに対して、民主党候補の現副知事マンデラ・バーンズ氏が50%と、共和党候補で現職のロン・ジョンソン氏(46%)を4ポイント上回った。共和党内では、再選に向けてジョンソン氏の支持基盤のキリスト教福音派の白人や、非大卒男性などの支持をさらに固める必要があるとしている。同州では89日に両党の予備選が行われ、バーンズ氏、ジョンソン氏が勝利していた(2022年8月16日記事参照)。

連邦上院選で最も重視する項目は、「インフレ」(28%)、「人工妊娠中絶」(17%)、「選挙の完全性・投票権」(15%)が上位に挙がっている。最重要視する項目別で誰に投票するかとの問いでは、「インフレ」を最重要視する有権者では、ジョンソン氏が75%とバーンズ氏(19%)を大きく上回った。「中絶」を最重要視する有権者では、バーンズ氏の85%に対し、ジョンソン氏は13%にとどまった。「選挙の完全性・投票権」では、バーンズ氏の56%に対し、ジョンソン氏は43%だった。

ノースカロライナ州のジョン・ロック財団が8月18日に発表した世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)では、もし連邦上院選が今日行われるとすると、誰に投票するかについて、トランプ前大統領が支持する共和党候補で現連邦下院議員のテッド・バッド氏と、民主党候補で前州最高裁首席判事のシェリー・ビーズリー氏がともに42.3%となっている。6月の同財団の世論調査では、バッド氏(45.0%)がビーズリー氏(40.3%)を5ポイント程度リードしていたが、接戦が予想される状況となった。

エネルギーやガソリン価格については、大多数の87.7%が「懸念している」と回答した。米国内での石油やガスの掘削を大幅に増加させる連邦法には60.3%が「賛成」と答えた。

(注1)実施時期は81216日、対象者はウィスコンシン州の登録有権者1,006人。

(注2)実施時期は81315日、対象者はノースカロライナ州の予備選投票予定者615人。

(松岡智恵子)

(米国)

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