米シュルンベルジェとノルウェーのコグナイト、石油・ガス海底生産のデータ統合で提携

(米国、ノルウェー)

ヒューストン発

2022年09月16日

米国石油サービス大手シュルンベルジェ(本社:テキサス州ヒューストン)とノルウェーの製造業向けソフトウエア開発企業コグナイト(本社:オスロ)は9月14日、シュルンベルジェの石油・ガス海底生産向けデータソリューションとコグナイトの産業用データプラットフォームを統合する戦略提携を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

本提携により、顧客は、油層、油井、海底生産設備から得られたデータを単一のオープンプラットフォームで統合することが可能となり、さらに、人工知能(AI)と高度な分析ツールを活用して、海底生産の最適化、コスト削減、操業の環境負荷低減を実現することが可能になるとしている。

両社は、シュルンベルジェのドメイン駆動型のAI、モノのインターネット(IoT)、シミュレーション機能とコグナイトの高性能データ、自動化技術の統合により、顧客が生産資産からより多くの利益を確保できるように支援するとしている。

シュルンベルジェのデジタル・インテグレーション部門プレジデントのラジーブ・ソンタリア氏は「われわれは、顧客が膨大な量のデータを容易に利用できるようにし、また、海底生産の増加、コスト削減、持続可能性の目標達成のために、迅速に大規模な革新を可能にしてゆく」と述べた。

シュルンベルジェは、石油・ガス開発の生産性向上や脱炭素化に取り組んでおり、2022年4月4日には、英国シンテラと新たな光ファイバーセンシングソリューションを共同開発する契約締結を発表した(2022年4月8日記事参照)。また、6月10日には、ルクセンブルクのサブシー7と「海底統合アライアンス」を7年間更新する契約の締結を発表した(2022年6月13日記事参照)。6月23日には、米国のハイゾン・モーターズと水素燃料電池を動力源とした石油・ガス掘削の実用化に向けた共同開発契約締結を発表したほか(2022年6月28日記事参照)、8月30日には、ノルウェーのアケル・ソリューションズとルクセンブルクのサブシー7と海底開発の合弁会社を設立したと発表している(2022年8月31日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国、ノルウェー)

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