米州知事選、アリゾナ接戦、テキサスは共和党現職優勢、各種世論調査

(米国)

米州課

2022年09月28日

11月の米国中間選挙と同時に実施される州知事選で、アリゾナ州で接戦予想、テキサス州では共和党現職候補がリードしていることが各種世論調査からわかった。

ボストンのサフォーク大学が9月27日、アリゾナ州の知事選などに関する世論調査結果(注1)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによると、州知事選が今日行われれば誰に投票するかという問いに対して、民主党候補のケイティ・ホッブス氏(州務長官)が46%、ドナルド・トランプ前大統領が支持する共和党候補のケイリ・レーク氏(元テレビ・キャスター)が45%と拮抗(きっこう)しているが、8%はまだ誰に投票するか決定してないとしており、厳しい接戦となりそうだ。

共和党側が2020年の大統領選挙で票が盗まれたという主張を続けているため、ホッブス氏はレーク氏と直接議論を行うテレビ討論会への出演を拒否した。しかし、フォーラム形式のイベントへの参加には前向きで、10月5日の米国ヒスパニック商工会議所のイベントには両者が参加する予定という。

ボストンのエマーソン大学が9月27日に発表した世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)では、テキサス州知事選を想定した問いに、共和党候補の現職グレッグ・アボット氏が50%、民主党候補のベト・オルーク氏(元下院議員)が42%と、アボット氏が8ポイントリードしている。8月のテキサス大学の世論調査では、アボット氏が7ポイントリードしていた(2022年8月18日記事参照)。

エマーソン大学の世論調査担当のスペンサー・キンボール事務局長は「白人有権者はオルーク氏(35%)よりもアボット氏(60%)を好み、ヒスパニック有権者もアボット氏(46%)がオルーク氏(42%)を上回る。対照的に、黒人有権者はアボット氏(12%)よりもオルーク氏(78%)を好む」と分析した。

人工妊娠中絶の権利に関して、どの候補者に最も同意するか聞いたところ、アボット氏が49%、オルーク氏が44%とアボット氏が上回った。国境警備についても、アボット氏が58%と、オルーク氏(39%)を上回った。

(注1)実施時期は9月21~25日、対象者はアリゾナ州の投票予定者500人。

(注2)実施時期は9月20~22日、対象者はテキサス州の投票予定者1,000人。

(松岡智恵子)

(米国)

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