イオンモールのカンボジア3号店が正式オープン、ASEAN最大規模

(カンボジア)

プノンペン発

2023年04月21日

イオンモールのカンボジア3号店となる「イオンモール・ミエンチェイ」が47日、首都プノンペン南部に正式オープンした。ASEANにあるイオンモールの中でも、最大規模となる。20221215日の先行オープン以降(2023年1月10日記事参照)、最初の1週間で現地の家族連れや若者を中心に、約35万人が来場したという。

写真 「イオンモール・ミエンチェイ」の外観(ジェトロ撮影)

「イオンモール・ミエンチェイ」の外観(ジェトロ撮影)

グランドオープニングセレモニーには、フン・セン首相の長男であるフン・マネット陸軍司令官や植野篤志駐カンボジア日本大使が参加した。イオンモールの岩村康次社長は「プノンペンの経済発展に伴い、人々の生活も発展している。イオンモールも地域社会の発展と平和に貢献したい」と述べ、ライフデザインプロデューサーとして地域と共に新たな人生の価値を創造していくことを強調した。

写真 グランドオープニングセレモニーに参加するフン・マネット陸軍司令官(中央右)、植野駐カンボジア日本大使(中央左)(イオンモール提供)

グランドオープニングセレモニーに参加するフン・マネット陸軍司令官(中央右)、植野駐カンボジア日本大使(中央左)(イオンモール提供)

同モールの特徴は、買い物だけでなく、エンターテインメントと教育の場を提供していることだ。若い世代や家族をターゲットとして、王立プノンペン芸術大学と連携したカンボジア文化催事の定期開催、カンボジアと日本の子供たちがSDGsをテーマに描いたウォールアート展示、再生プラスチック家具の設置によるプラスチックごみ削減の啓発活動などにも取り組む。

敷地面積は174,000平方メートルで、ファッション・生活雑貨・化粧品・スポーツ・飲食店など、約250店舗が出店する。このうち、24店舗はカンボジア初出店となる。また、日本からは、「ダイソージャパン」、「リンガーハット」、ホームセンターの「コーナンジャパン」、家電量販店の「ノジマ」などが出店している。

写真 カンボジア国内6店舗目となるモール内のダイソージャパン(ジェトロ撮影)

カンボジア国内6店舗目となるモール内のダイソージャパン(ジェトロ撮影)

写真 カンボジア国内3店舗目となるモール内のコーナンジャパン(ジェトロ撮影)

カンボジア国内3店舗目となるモール内のコーナンジャパン(ジェトロ撮影)

写真 カンボジア国内3店舗目となるモール内のノジマ(ジェトロ撮影)

カンボジア国内3店舗目となるモール内のノジマ(ジェトロ撮影)

2023年1月から3月までの3カ月間で、プノンペン市内のイオンモールへの来場者数は、1号店と2号店がそれぞれ約180万人、先行オープン期間中の3号店が約120万人だった。新型コロナ流行前の水準に戻りつつあり、社会経済活動がさらに復調すれば、今後より多くの集客が期待される。

(藤田ゆか)

(カンボジア)

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