グジャラート州で7月28~30日に「第2回セミコン・インディア」開催へ

(インド)

アーメダバード発

2023年07月14日

インド政府は半導体ハブ構築を目指すグジャラート(GJ)州ガンディナガルのマハトマ・マンディール国際会議場で、7月28~30日の3日間、第2回「セミコン・インディア2023」を開催する。

同イベントは、インド政府電子・情報技術省(MeitY)が所管するインド半導体ミッション(ISM)が主催し、関連業界団体が協力する国際カンファレンスだ。インドを半導体設計、製造、技術開発の世界的なハブにするため、広く半導体関連の多くの技術プレーヤーをインドに呼び込むことを狙いとしている。

初日には、ナレンドラ・モディ首相が開会宣言を行う予定のほか、ブペンドラ・パテルGJ州首相、連邦政府からアシュウィニ・バイシュナウ鉄道・通信・電子・IT相、ラジーブ・チェンドラセカール電子・IT、担当閣外相(副大臣級)などの関係閣僚があいさつをする。

開会式に続いて、「セミコン・インディア:急速に発展した1年」と題するシンポジウムが予定されており、「半導体パッケージング」「化合物半導体とディスプレー製造」「迅速なインド半導体ミッション(ISM):申請から承認まで」など、各セッションが開催される。各セッションでは、6月のモディ首相の米国公式訪問後にGJ州に半導体組み立て・テスト工場の建設を発表した米マイクロンや(2023年7月10日記事参照)、同じくカルナータカ州に半導体製造装置の技術開発センター設立を発表した米アプライド・マテリアルスの最高経営責任者(CEO)らの基調講演が予定されている。

2日目、3日目も各テーマのシンポジウムが開催され、STマイクロエレクトロニクス(オランダ)、NVIDIA(米国)、フォックスコン(台湾)、トランスフォーム(米国)、クアルコム(米国)、グラントウッド・テクノロジーズ(米国)、 タタ・グループ(インド)、テンストレント(カナダ)、ケイデンス(米国)、インド工科大学(IIT)マドラス校など、半導体関連のメジャー企業や学会から登壇がある。

なお、インド初の半導体製造事業として、GJ州ドレラ特別投資地域(SIR)への進出を予定していたベダンタ-フォックスコン合弁企業が7月10日に合弁を解消するとの声明を出しており、インド半導体政策の先行きに不透明感が広がっている(2023年7月13日記事参照)。「セミコン・インディア2023」はその直後に開催される大規模イベントで、同案件について政府から何らかの重要メッセージが伝えられる可能性もあり、注目が必要だ。

(古川毅彦)

(インド)

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