レバノン南部でイスラム武装勢力とイスラエル軍の戦闘発生
(レバノン、イスラエル、パレスチナ)
カイロ発
2023年10月11日
レバノンメディア「Nafarnet」の報道によると、レバノン南部で10月8日、イスラエル軍とパレスチナの過激主義勢力との間で戦闘が発生した。レバノンからイスラエルに向けた攻撃に対してイスラエル側も砲撃し、レバノン国境に着弾した。
また、レバノンのイスラム教シーア派政治・武装組織ヒズボラも、10月8日にイスラエル側への攻撃を実施したと声明を発表した。この戦闘でイスラエル軍、ヒズボラ双方に死者が出ている。
レバノン国営通信(NNA)によると、レバノンとパレスチナの境界地帯にイスラエル軍が展開、厳戒態勢を敷いている。また、カタールメディアのアルジャジーラなどによると、10月10日にレバノン側からイスラエルに対し再度攻撃が行われたという。
パレスチナ自治区のガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは10月7日にイスラエルへの攻撃を実施した(2023年10月10日記事参照)。「Nafarnet」の報道では、ハマスはイスラエルへの攻撃について、ヒズボラには知らせていなかったが、ガザが消滅の危機に瀕した際には、ヒズボラなどの同盟組織が戦闘に加わるだろうと述べたという。
(塩川裕子)
(レバノン、イスラエル、パレスチナ)
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