野党BNPによる交通封鎖、11月5日から7日早朝まで予定

(バングラデシュ)

ダッカ発

2023年11月06日

バングラデシュでは、最大野党のバングラデシュ民族主義党(Bangladesh National Party:BNP)やジャマティ・イスラム(JI)などの野党連合により、10月31日から11月2日までの3日間にわたり交通封鎖の動きが展開された中(2023年11月1日記事参照)、BNPは11月2日、与党・政府の即時退陣の要求のため、5日午前6時から7日午前6時までの48時間に及ぶ交通封鎖を実施すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、在バングラデシュ日本大使館は同期間中の注意喚起外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発出した。

BNPによると、31日から実施した交通封鎖により全国で数十台の車両が放火され、散発的な衝突が発生。外資系企業などが多く立地する北ダッカ市においては1日夜にグルシャン地区の近郊、2日朝にウットラ地区で、またバングラデシュ南東部のチョットグラムにおいても同日朝、それぞれバス1台への放火騒ぎが発生する中、北ダッカ市のミルプール地区や、縫製工場が集積するガジプールなどでは労働者による、賃上げを求める道路封鎖も行われていると報じられた(「ニュースバングラ24」、「プロトムアロー」紙11月2日)。

現地報道によると、賃上げに関するデモの動きを受け、政府による最低賃金引き上げの議論も進められているが、いまだ結論は出されていない(「フィナンシャル・エキスプレス」紙11月1日)。

また、野党のイスラミ・アンドロン・バングラデシュ党は、単独で南ダッカ市のスラワルディ公園において議会の解散を要請する抗議活動(ラリー)を3日に行うとの報道(「デイリー・スター」紙11月2日、「ビジネス・スタンダード」紙11月1日)もみられ、現地に滞在する際には、引き続き情勢を注視する必要があるだろう。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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