ジェトロ、山形で駐日インド大使を迎えインドセミナー開催

在日インド大使館とジェトロは、シビ・ジョージ駐日インド大使が山形県を訪問する機会をとらえ、12月8日にインドビジネスセミナーを開催した。県内企業や自治体関係者ら約30人が参加し、会場がほぼ満席となるほど盛況だった。

ジョージ大使は、開会あいさつでインドと日本の友好的な関係に言及し、大企業だけでなく「中小企業にもインド進出を目指してほしい」と述べ、そのための施策を用意していると熱弁をふるった。次いで、アジャイ・セティ二等書記官はインド独立100年となる2047年までの成長戦略を紹介し、法人税の引き下げ、投資家へのワンストップサービス、日本企業向けの産業団地が整備されていることなどのメリットをアピールした。また、2023年7月に同大使館が開設した中小企業促進室（SME Facilitation Cell）を紹介し、インドビジネスに関心のある中小企業は連絡を取ってほしいと呼びかけた（2023年7月13日記事参照）。

ジェトロからは、調査部南西アジア担当主幹の河野将史氏がインドの経済概況を説明。インドの製造業振興政策である「メーク・イン・インディア」などを解説し、進出企業の事例を紹介するとともに、現地の企業や人材との連携が進出の鍵になると話した。最後に、ジェトロ山形の会長を務める矢野秀弥山形商工会議所会頭が、閉会のあいさつを行った。

参加者からは、「インドの最新情報をアップデートできた」「インドへの投資の可能性を十分理解できた」などのコメントが寄せられた。

（秋間かをる）