韓国政府、尿素の需給安定化を点検

韓国政府は12月4日、「政府・業界合同尿素サプライチェーン対応会議」を開催した。中国の車両用尿素の輸出通関に遅れが生じているとの情報が関係企業から政府に寄せられたため、車両用尿素需給の安定化を図る目的で開催したものだ（2021年11月9日記事参照、2023年9月19日記事参照）。会議には政府各部の関係者や関係機関、尿素輸入・流通企業7社が出席した。会議の主な内容は次のとおり。

1. 政府は調達庁の備蓄を拡大し、企業は中国以外の代替輸入先から輸入量を確保していくことにした。このため、環境部は大韓貿易投資振興公社（KOTRA）と協力し、輸入代替品の迅速な品質検査を支援し、関税庁は輸入尿素に対する迅速な通関を支援することにした。なお、現在の国内在庫は導入予定の量を含めて約3カ月分あることを確認した。
2. 中国税関で検疫が完了した尿素が韓国に速やかに入るように、中国政府と迅速、緊密に協議していくことにした。
3. 国内の車両用尿素水市場の状況を綿密に点検し、尿素水生産・流通を安定的に管理し、必要時には市場の安定化の措置を迅速に行うことにした。

（李海昌）