2023年のCPI上昇率は前年比65%

(トルコ)

イスタンブール発

2024年01月09日

トルコ統計機構(TUIK)の発表(1月3日)によると、2023年の消費者物価指数(CPI)上昇率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは前年比(2023年12月の前年同月比)64.77%で、2023年9月に発表した政府の中期経済計画の同年末インフレ率(CPI上昇率)見込み(65.0%、2023年9月19日記事参照)に沿うかたちとなった。メフメット・シムシェキ国庫・財務相は、経済計画の現実的かつ一貫した目標によって予測可能性が高まったとし、2023年末の目標が達成されたと述べた(1月3日付国営アナドル通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

トルコのCPI上昇率は、2022年10月の前年同月比85.5%をピークに、前年同月のインフレ率が高水準だったベース効果などを要因に低下に転じたが、2023年6月の同38.21%を底に再度上昇に転じた。12月を前月比でみると、2.93%の上昇だった。市場関係者らは、この上昇傾向は2024年半ばにピークを迎え、低下に転じるとみている。

12月のCPI上昇率を項目別にみると、サービス部門の価格上昇が著しく、前年同月比で90.66%だった。特に不動産賃貸価格は低下傾向はみられるものの、108.58%と最大の伸びを見せた。レストラン・ホテル(93.24%)も高水準だった。次いで輸送が92.44%だった。

財部門の12月のCPI上昇率は前年同月比で55.46%だった。年間を通じて食品・飲料の上昇が続いており、12月は未加工食品の上昇(91.2%)もあって、食品・飲料の上昇率は72.01%だった。白物家電、家具などの耐久消費財も60.70%と高水準だった。

国内生産者物価指数(D-PPI)上昇率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、2023年10月の前年同月比39.39%から12月には44.22%に上昇したが、項目別でエネルギーは1.69%減で、コストプッシュ圧力は緩和している。

イスタンブール商業会議所(ITO)が発表したイスタンブール市の小売物価の上昇率は、2023年12月に前年同月比74.88%まで上昇しており、都市部での物価上昇がトルコ全体を大きく上回っていることを示唆している。また、TUIKの発表と同時に発表された独立調査機関ENAグループの調査結果によると、12月のCPIは前月比4.12%、2023年は前年比127.21%の上昇とされ、政府発表からは大きく乖離している。

中央銀行は、2023年5月の大統領選挙前に8.5%だった政策金利を6月から7カ月連続で引き上げており、12月21日の金融政策会議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは42.5%とした。中銀は「金融引き締めはインフレ抑制に必要な水準に近づいている」としており、引き締めサイクルの終了が近いことを示唆している。

(中島敏博)

(トルコ)

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