イラン中部都市で爆発音、イラン発着の国際航空便は一時運休との報道も

(中東、イラン、イスラエル)

調査部中東アフリカ課

2024年04月19日

イランのイスラーム共和国通信(IRNA)は4月19日、同国中央部のイスファハン上空で爆発音がしたなどとの報道もあるが、「信頼できるメディアによっては確認されていない」と発表した(4月19日付外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます4月19日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。IRNAによると、イスファハンでの大きな被害はなかったとしている(4月19日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

国際原子力機関(IAEA)は4月19日午後2時時点投稿のX(旧Twitter)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、イランの核施設に被害がないことを確認したとした。

また、IRNAは、イランのテヘラン、イスファハン、シーラーズ行きの航空便が一時運休していた(4月19日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が、一部の航空便が再開したと発表した(4月19日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

在イラン日本大使館は19日、現地時間の早朝にイスファハンなどで爆発音が発生したと報じられているため、イラン国内に滞在している場合は安全な場所にとどまり、複数の情報源から最新の情報を入手した上で、十分な安全対策を講じる必要があると注意喚起した。なお、実際の爆発の有無とその原因は不明だ。イラン当局はイスラエルによる攻撃かという点について、否定も肯定もしていない状況にあるとした(4月19日付外務省渡航安全情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

なお、イランで爆発音発生との報道後、日本時間19日正午時点では、原油価格の上昇や、日経平均株価の下落が見られた。

イランでの爆発音発生に先立ち、イランは現地時間13日深夜から14日未明にかけて、イスラエルに向けて大規模な攻撃を行っていた(2024年4月15日記事参照)。この攻撃に対し、イスラエル側は「イランの攻撃の99%を迎撃した」と発表していた(2024年4月15日記事参照)。また、13日にはイランのイスラム革命防衛隊がホルムズ海峡沖で貨物船を拿捕(だほ)したとの発表もあった(2024年4月15日記事参照)。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの「特集」を参照。

(中東アフリカ課)

(中東、イラン、イスラエル)

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