BNPによる断続的な交通封鎖、11月8日から10日早朝まで

(バングラデシュ)

ダッカ発

2023年11月07日

バングラデシュの最大野党であるバングラデシュ民族主義党(Bangladesh National Party:BNP)は11月6日、ジャマティ・イスラム(JI)などの野党連合と7日早朝まで展開する交通封鎖(2023年11月1日記事11月6日記事参照)について、8日午前6時から10日午前6時までの48時間にわたり再度実施する外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと発表した。

BNPによると、幹事長はじめ関係者が逮捕された10月28日以降、11月4日までの8日間に、同党の指導者や活動家の破壊的な行為に対して計89件の訴訟が起こされており、またダッカ都市警察(DMP)は10月21日から11月4日までの15日間で、少なくとも2,172人のBNP支持者などを逮捕しているという。

北ダッカ市ミルプール地区では11月5日夜、3台のバスが放火された。また南ダッカ市のダッカ大学周辺では、乗用車1台が放火されるなど、局地的に散発する事例が報じられている(「プロトム・アロー」紙、「ビジネス・スタンダード」紙、「ニュースバングラ24」11月6日)。また、縫製工場が集積するガジプールでは、労働者による賃上げを求める道路封鎖も一部行われる中、特定企業における労働ストライキの投石により、当該企業の周辺に立地する企業の窓ガラスが割れる被害事例が発生している。

現地での滞在、移動に際しては、引き続き周辺状況の変化や、報道に注意する必要がある。なお、ジェトロの調査によると、現地日系企業は安全に配慮しつつも通常勤務を継続しているケースが大部分だ。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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