第12次総選挙の投票は2024年1月7日、ゼネスト「ホルタル」による反発も

(バングラデシュ)

ダッカ発

2023年11月17日

バングラデシュ国内で断続的な交通封鎖が展開される中(2023年11月16日記事参照)、選挙管理委員会(Election Commission: EC)は11月15日、第12次総選挙の投票を2024年1月7日に実施すると発表した。ECのカジ・ハビブル・アワル委員長は「全ての政党に選挙への参加を呼びかけ、関係者が責任を持って行動することで、公正・公平、平和的な総選挙が行われると信じている」と述べた。

総選挙投票日の発表を受け、最大野党のバングラデシュ民族主義党(Bangladesh National Party:BNP)は同日、「現政権下での選挙実施は虚偽のものだ。(政治的に中立な)選挙管理内閣(Caretaker Government)によって実施されるべき」とし、同委員会が発表した選挙日を認めないとの声明を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。翌16日には抗議として、19日午前6時から21日午前6時まで、大規模なゼネラルストライキ「ホルタル」(2023年11月1日記事参照)を複数の野党で実施すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。在バングラデシュ日本大使館は、同期間中とその前後は全国的に交通が混乱したり、散発的な衝突が発生したりする可能性など、注意喚起外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発出している。

ジェトロの調査では、当地の情勢を受けて日本企業がバングラデシュへの出張を控える動きも一部みられる中、現地の日系企業、日本や第三国からの出張者は情勢を注視しつつ、必要に応じて在宅勤務を活用し、事業・調査活動を継続している。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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